🔓 [佐藤x汐見/SelfFanFiction]ハッピーハロウィン!【期間限定公開!2024/11/3まで!】

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2024-10-19

[佐藤x汐見]ハッピーハロウィン!(期間限定公開!2024/11/3まで!)

⚠️自作品の二次創作⚠️オメガバース⚠️ (計5,500字/1~3ページ)

設定:佐藤と汐見のキャラはそのまま。ただし、違う会社に勤めている。

✅ オメガバース。もちろん佐藤はアルファ、汐見はオメガ。2人はすでに付き合ってます……ちょろっとBL……

✅ 若干、キャラ崩壊注意……_(:3 」∠)_

 <01/03>

「これで終わりか。あとは汐見が来るのを待って……」

時計を見ると、午後7時。

(今日は特別な日だから早く来いよって言ってたのに……)

あの会社は……何かトラブルがあるとすぐ汐見に頼る体制はそろそろやめて欲しい。

(そうでなくても汐見は断ることを知らないし、俺との時間が減るばかりなんだから……)

今日は俺・佐藤甘冶(32)が、彼氏・汐見潮(33)と出会ってからちょうど1年目に当たるハロウィンの日だ。

去年のハロウィンに汐見と出会った時の衝撃は、本当に忘れられない。

(あの甘ったるい強烈な匂い……他の誰とも違う……)

俺はそれまで【運命の番】の話なんて聞いたとしても常にスルーで対応していた。
アルファである俺にとってオメガなんて性別?属性?は忌み嫌うものであっても好き好んで近づきたいと思うようなものじゃなかったからだ。

(少なくとも、汐見に会うまでは……)

そもそも去年のハロウィンの企画だって、会社の広報に引っ張り出されて出ただけで、俺は全く乗り気じゃなかった。つまるところ、社内の美女や美男を駆り出して客を釣ろうという会社組織の魂胆が見え見えで嫌になり始めていたからだ。
 顔採用された営業として失格なのは分かっているが、俺の見た目だけで色々やろうとしてくる今の会社の方針にはほとほとうんざりしていた。

(汐見の会社にトラバーユしようかなぁ……)

同じ会社の同僚だったら、日中の就業時間中のうち1回くらい社内でばったり鉢合わせという形をとって汐見に会いに行こうと思えば会いにいける。
 今みたいに違う会社だったらそれもままならないし……それに……こんなこと言うと汐見に怒られそうだけど、社内恋愛のドキドキをちょっと味わってみたいじゃないか。

(隠れて給湯室でキスしたりとか、2人っきりの会議室で抱き合ってみたり、とか……その先のこととか……)

妄想に耽るのは得意中の得意だから、妄想の中の汐見をああでもないこうでもないと手を変え品を変えて色々……

ピンポーン

「あっ!来た!」

妄想したそのシーンをそのままにして、そそくさと玄関に向かった。

今日はハロウィンなんだけど、汐見が去年みたいに外で騒ぐのを嫌がったので外出してハロウィンパレードに参加するのを辞退して、俺の家で過ごすことにしたんだ。

というか、そろそろ俺は汐見ともう少し関係を進めたいと思ってるんだけど……どうやらそれは伝わっていないらしい……

「いらっしゃい!やっぱり今日も遅かったな」
「は〜〜〜〜……遅くなった、すまん。これでも早く帰れた方だ。他の人間、置いてきた……」
「……もしかして、罪悪感感じてる?」
「……すこし、な……」
「でも俺と過ごすのを優先して帰ってきてくれたってことだよな?」
「……当たり前だ。……い、一応、その……お前とのことが最優先だし、と思って……って!」

それを聞いた俺は、即座に汐見に抱きついた。
 あったかくて柔らかくて厚い胸板が俺の胸と段差で合わさるのが、本当に気持ちよくて、それだけで俺の下半身が……

「おい!ハロウィンなんだろ!オレ腹減ってるし、何か食わせてからにしてくれ!」
「わかった♡」

汐見に会うだけで、触れるだけで。あまりにも嬉しくて、本当に毎回飛び上がりそうになる。

俺がアプローチすればどんな美女でも1週間もすれば落ちるのに、汐見ときたら、鈍感な上に【運命の番】だって言っても聞かなくて、ほんっと〜に大変だった。
 こんなことするのはきっと後にも先にも汐見以外にいないだろうと思う。

(ってか、【運命の番】なんだから、もうこの先いるはずないか!)

そう考えるだけで俺はもうハッピーで仕方がない。

俺の番いが汐見だけで、汐見の番いが俺だという事実が、こんなにも嬉しいと感じるなんて、本当にこの世界はなんて素晴らしいんだと神様に何度感謝したか知れない。

去年のハロウィンからのことを思い出す度に、俺はなんて幸せなんだ、って思うんだ。